稽留流産(9週)の経験。一度も心拍確認できなかった妊娠の話。

妊娠・出産

我が家には子どもが2人いますが、妊娠経験は4回。

  • 1回目 息子
  • 2回目 娘
  • 3回目 稽留流産(9週)
  • 4回目 流産(19周)

今回は3度目の妊娠で経験した稽留流産のお話です。

稽留流産とは

稽留流産とは、出血や腹痛など流産の兆候がないが、超音波検査で発育が見られない状態の流産のことを言います。
妊娠12週までの流産の原因は染色体異常によるものが多いと言われています。

妊娠発覚

下の子も幼稚園になり、ザ・末っ子な性格で、「みんな私を見て‼」というタイプだった子が「弟か妹が欲しい」と言い出したのをきっかけに、「もう一人いてもいいかもな」と思い始めました。それから約1年。
生理が遅れていることに気づき、妊娠検査薬にて陽性反応を確認しました。
妊娠5週くらいにあたる時期です。
『ついに?』と夫婦で喜んだのはもちろん、しかし、同時押しよせる不安な気持ち。
私は一人目、二人目と切迫流産で入院した経験があったのです。

産婦人科受診

初めて産婦人科を受診したのは6週中ごろ。
その日は卵胞だけ確認でき、赤ちゃんは少しも見えない状態。
産婦人科の先生は
「まだはっきり見えないのは週数が早いからだろうね。排卵のズレもあるだろうしね」
と話していたけれど、この時点で違和感を感じていました。

もしかしたら心拍確認できるかもしれないと期待していたくらいなのに、今までの経験と比べて、何だかはっきり見えていないと感じる見た目。
夫にもこの違和感について伝えていました。
夫は私の話を聞いても、この時点ではピンと来ていなかったかもしれないけれど、
「ただの勘だけど、もしかしたら育たない子かもしれない」ということを話していました。

あくまでも、根拠のない勘です。

職場への報告

職場(部所属長)には少なくとも心拍が確認できるまでか母子手帳を貰うまで、報告するつもりはありませんでした。
しかし、少量の出血があったことで受診が必要となり、休みをもらわなくてはいけなかったため、所属長に事情を話すことになってしまいました。
まだどうなるかわからない不安が常にあったので、他のスタッフへの報告は控えさせていただきました。

2度目の産婦人科受診(7週後半)

2度目の産婦人科受診。
遅くとも7週後半という時期。順調であれば心拍が確認できる時期でしょう。
やはり再度エコーで見ても、心拍は確認できませんでした。
それだけではなく、なんだかはっきり見えない。前回とあまり変化がない。
全く成長していなかったのです。
産婦人科の先生もとても慎重に時間をかけて診てくれました。

生理周期のズレや排卵日のズレから遅れることもあるため、
一週間後に再度診察をすることになりました。

再度、診察

再診察の結果。
やはり、心拍は確認できず、『稽留流産』の診断を受けました。
ずっと違和感や不安を抱えていて、稽留流産のことも知っていたので、覚悟を決めていました。
それでも何とも言えない気持ち。
『なんでだったんだろう』

なるべく早く手術をする必要があるため、夫の休みが取れる日を確認して、手術日を決めました。

手術

手術は子宮内除去手術を行うことになりました。
経験者の話を聞くと、手術方法や入院の有無は病院によって異なるようです。
通院していた産婦人科は、術日の午前中に入院し、午後に手術。
翌日問題なければ退院という日程。

当日、予定通り午前中に入院し、午後手術を行いました。
点滴による麻酔を使用し、眠っている間に手術は行われると説明を受けました。
点滴から薬を入れ、『眠くなる薬入れますね』という言葉を最後に、私はすぐに寝てしまったようです。
手術は30分程度で終了しました。

術後

痛みは多少ありましたが、すぐに動けるようになりました。
導尿カテーテルを使用することもなく、トイレも問題なく行けました。
翌日の診察で問題ないことを確認し、午後に退院しました。

仕事は?

仕事について、産婦人科の先生に聞いたところ、翌日から普段通り活動してよいと言われました。
仕事ができないわけではありませんでしたが、お腹の痛みは少しある状態だったし、仕事が介護職のため身体の負担が大きいことが心配だったので、所属長を相談し、術後3日休ませてもらうことにしました。
仕事はやろうとおもえばできたと思いますが甘えさせていただきました。

術後の出血は1週間ほど続きました。

次の生理は?

次の生理は術後から約4週間後に来ました。
少し驚いたのは経血量。通常より多かったのです。
しかし、その後の生理は経血量も周期も通常通りでした。

つわり、兆候は?

今回稽留流産という結果となってしまいましたが、今までの妊娠の時と何か違ったかと言われると、特に大きな違いはなかったと感じています。
1人目も2人目のつわりは比較的軽く食べづわりやにおいが気になるという感じでしたが、この時の妊娠でも軽く胸がむかむかする、においが気になるなど今までのつわりと同様でした。
兆候というものも特に感じず、初めてのエコーでの赤ちゃんの様子に違和感を感じていたものの、出血やお腹の張りなどの症状はありませんでした。

気持ち

稽留流産のことは知っていたし、誰でもあり得ることということも知っていました。
初めての健診の時から違和感を感じていたので、稽留流産と診断を受けても、
『やっぱりか…』と思いました。
事実を受け入れることはできたけど、
それでも『どうして?』という気持ちは湧いてきてしまいました。

でも、やっぱり誰が悪いわけではないと思っています。
私が悪いわけでも夫が悪いわけでもないし、無理をしたとか仕事のせいというわけでもありません。

私の周りだけでも稽留流産を経験した方がたくさんいました。
稽留流産に限らず、流産の経験がある人は少なくありません。
気持ちをわかってくれる人は周りにいます。
もし、同じような経験をし、悩まれている方がいましたら、どうかご自分を責めることがないように…。

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