第3子の妊娠時、シロッカー手術(子宮頸管縫縮術)を行いました。
2年以上前のことで今更ではありますが、シロッカー手術を受けることになった経緯と手術の体験談を備忘録として残しておこうと思います。
シロッカー手術を受けることに決めたワケ
第3子の妊娠で、シロッカー手術の話がでたのは妊娠10週頃。
実は、この妊娠の一年ほど前、19週で破水により流産していました。
その時も1人目、2人目が切迫流産で子宮頸管長が短くなった経緯があったために、子宮頸管無力症が考えられるのでシロッカー手術を提案されたのですが、夫婦でリスクや必要性などを考え、手術を受けないことに決めました。
あの時、シロッカー手術をしていれば流産を防げたかはわかりません。
それはわからないけれど、どんな結果になっても今回が最後という思いがあったので、流産を防ぐためにできることはなるべくやろうと夫婦で話し合い、シロッカー手術をうける決断をしました。
主治医の先生にシロッカー手術をうけると返答し、手術日の相談。
手術をするのに適した週数や上の子達の都合を考慮すると思ったより早く、12週で手術をうけることに決まりました。
ネットやSNSで他の方のシロッカー手術の体験談をたくさん検索してみていましたが、12週はかなり早い方だと思います。
手術を受けることの不安
シロッカー手術を受けることを決めたものの、手術や入院に対して不安も多くありました。
家族と離れて入院すること
主治医から言われた入院予定期間は2週間ほど。
今までも切迫流産や出産で入院の経験はありますが、この時はコロナ禍ということで面会NG。
小学生の子どもたちは大丈夫だろうか?
夫や母親に任せて大変ではないだろうか?など心配はありました。
入院する私自身のことでも、術後どの程度動くことができるのかわからなかったこともあり、洗濯物や飲み物の調達など不安もありました。
術後のお腹の張り
術後はどうしてもお腹が張ると事前に説明を受けました。
お腹が張れば点滴も長引き、その分退院も遅れると聞いていたのでお腹が張らないように祈るばかりでした。
手術日前日に入院
入院は前日の13時。
病室に入り、手術の説明や麻酔科の説明を聞き、ゆっくり過ごし9時から絶食。
手術当日。手術時間早まりバタバタと…
急遽、当初予定されていた時間より早くに手術をすることになり、緊張しつつも慌ててトイレに行ったり、家族に連絡したりとバタバタしたまま手術準備が進められていきました。
手術室へ
時間になり手術室へ。
手術室へは歩いて行きました。
手術台に乗り、着々と準備が進められていきました。看護師さんたちの手際の良さがすごい。
手術中
まずは麻酔。
帝王切開でも行う硬膜外麻酔でよく知られる背中を丸めるポーズをとらされます。
今まで帝王切開の時にやったことがあり、お腹の大きい状態で背中丸めるのは辛いと思っていたのですが、お腹が大きくなくてもそれなりにきついポーズでした。
麻酔の効きを確認され、主治医登場し手術が始まりました。
手術中は常に意識がある状態。
痛みはないものの下腹部で何かが行われているのが振動で伝わりました。
常にスタッフの方が声をかけてくれて、恐怖心はありませんでした。
手術自体は30分ほどで終わりました。
手術後
病室に戻ったのは約1時間後。
下半身はまだ麻酔が効いて動けない状態。
上半身は動くので、夫に手術が無事終わったことを連絡することはできました。
さらに1時間後には自分で横向きになれるくらいに麻酔が切れてきました。
大きめのナプキンを用意するように言われていたのでどれだけ出血するのかドキドキしていましたが、出血はほとんどありませんでした。
お腹の張り
主治医から言われていた通りお腹の張りが出てきたので、張り止めの点滴開始。
お腹の張りとは別に下腹部に痛みも感じました。
それでもお腹の張りはまだあったため点滴の量が増えていきました。
お腹の痛み
麻酔が切れてくると下腹部の痛みが強くなってきました。激痛というよりは鈍い痛み。
手術部位自体の痛みもあったと思いますが、バルーンの違和感や膣内に入っているガーゼの影響もありそうでした。
飲水開始
病室に戻ってから3時間後、飲水ができるようになり、内服で痛み止めの薬を飲みました。
翌日
麻酔が完全に切れていて、しっかり立てることを確認して、バルーンと膣内のガーゼを抜きました。
下腹部痛はこのバルーンとガーゼのせいでもあったようで、抜いたら少し楽になりました。
3日目
この日からシャワー入浴ができるようになりました。ただお腹の張りがあるためシャワー室までは車椅子での送迎付き。
4日目以降
その後目立ったお腹の張りはなく過ごし、毎日少しずつ点滴の量を減らしていき、9日目に点滴を止めて内服薬に変更。
点滴から内服にしてもお腹の張りに問題ないことを確認して、10日目に退院することになりました。
順調な経過で、入院が長引くことなく退院することができてよかったです。
手術から1ヶ月後。糸が…
手術から1ヶ月後、トイレで用を足し、トイレットペーパーで拭いたところ、黒い糸くずのようなものが!!
何か服の繊維??とも思いましたが、すぐにシロッカー手術の糸の可能性があることに気づき、怖くなって、産婦人科に電話しました。
幸いこれは子宮の入り口の手前を仮止めしている糸なので、特に問題はないよう。
主要な糸はもっと太いそうです。
お腹の張りや出血などないか様子をみてと言われ、その後もたまに黒い糸くずが出ることはあったものの問題なく経過していきました。
SNSで同じように糸くずが出てきて焦ったという方を見ました。
よくあることなのだろうか?
そうだとしたら術後、一言教えておいてほしかった…と思ってしまいました。
皆さんのシロッカー体験談を読み漁る日々
シロッカー手術を受ける上で、ブログやSNSでシロッカー体験された方の体験談をたくさん見てきました。
手術した週数や術後の経過、入院期間など人それぞれで、術後張り止めの点滴をすることなく、もっと短い入院期間で済んでいる方もいるようでした。
私は帝王切開なのでシロッカー手術の抜糸は帝王切開の時に行いましたが、普通分娩だと37週頃に抜糸をするんですね。
シロッカー手術の甲斐もあり、無事出産
すべては無事出産できたので言えることですが、今回シロッカー手術を行ってよかったです。
恐怖心や不安があったのも事実。
シロッカー手術したのにまた破水したら…
シロッカー手術したことでリスクはないのか…
たくさん悩みました。
それでも『後悔のないようにやれるだけのことをやる』という気持ちの方が勝り決断しました。
実際、妊娠後期には子宮頸管長が短くなってきてしまいましたが、シロッカー手術の糸の部分が開いてきてないから大丈夫だろうと言っていただけました。
家族とよく話し合い、不安なことや疑問に思うことは主治医に問い合わせることが大事かと思います。