漢字が苦手な息子。
国語が苦手なわけではないのに、『漢字50問テスト』となると6割程度の点数しか取れないのです。
そんな漢字苦手な小学生が、ついに漢字のテストで98点を取ることができた!
ただ、100点ではなく98点だったのです。
あと2点が取れなかったのにも、テスト対策勉強中に原因がありました。
漢字50問テストとは

学校で行っている『漢字50問テスト』とは1問2点の100点満点のテストです。
普段、授業の教科書に沿って行われる漢字小テスト5回分の内容でできているので、事前に出題範囲はわかっているものです。
なぜ漢字が苦手か
同じ漢字を何度も書く練習は苦痛

息子は字を書くこと自体好きではない。
必要があれば書くけど、できれば書きたくない。
普段から漢字の宿題はあります。同じ漢字を何度も書くような宿題です。
書くことが苦手ではない人からすると、『ただ書くだけ』なのでいたって簡単な宿題と思えるのですが、苦手な人からしたら苦痛で仕方がない。
同じ漢字を何度も書くのはつまらないのです。
それでも宿題なのでちゃんとやります。
しかし、この時の漢字練習の目的は『宿題を提出すること』になっていて『漢字を覚えること』ではなくなっています。
宿題のために書いているだけなので、頭に入っていないのです。
ただ練習量を増やしても頭に入っていないのでは意味がない。
無理な漢字の反復練習は、さらに苦手意識が生まれてしまう可能性がある。
当初、漢字の練習といえばもちろん何度も書くことだと思っていたので、息子にも何度も反復練習させていました。字を書くことが好きではない息子にとっては苦痛の時間となってしまい、全然進まない。
息子にはたくさん書いて覚えるやり方は向いていないとわかりました。
似ている漢字に混乱している
学年が上がるごとに習う漢字がどんどん増えていきます。そのうちに似てる感じも出てきて混乱している様子。
まず『坂』と『板』など“つくり”が同じで“へん”が違う漢字がたくさんあり、混乱している様子。
そして、漢字の注意点やポイントがややこしいこと。
幸い、先生の話はよく聞いているようで、『ここの線は2本だよ』『ここはハネるよ』『ここはハミ出すよ』など漢字の注意ポイントを言われたことは覚えているけど、『どっちだっけ?』と悩みすぎてしまっている。
例えば、『鉄』のつくりは『矢』なのか『失』なのか?じゃあ『短』は……?
正解に自信を持っていないことがわかりました。
漢字テストで高得点が取れない一番の原因は?

持ち帰ったテストや朝学習のプリントを確認すると、書いている漢字はそれなりに合っている。でも空欄がたっぷり。
そもそもすべて書くことができていないのです。
息子に話を聞いてみると『時間がなかった』という。
つまり、1問にかける時間が多すぎて最後までたどり着いていない。
家で書いている様子を見てみると、何度も書き直している。ハネやはらい、ここは出る出ないなどが気になり、消しては書くを繰り返しているのです。
漢字の形や間違いやすいポイントはわかっているのに、いま一つ自信がない。
覚えた漢字に自信が持てずに、時間がかかっていることが一番の原因なのではないかと考えました。
息子に必要な対策

何度も書かせるような漢字書き取りの練習は、ますます漢字嫌いになってしまうので、無理な反復練習はしない。
自分が覚えた漢字が合っている自信をつけさせることが最優先だと感じました。
そして時間内に正確に書けるようになることが必要です。
試した勉強法
出題範囲の小テストを参考にテスト問題を用意し、漢字テストを行いました。(以下、練習テストと呼びます)
毎日同じ問題に取り組み、採点しました。
点数で自分の達成度が見えるとやる気につながると思ったからです。
そして時間内に書くことも意識するため、制限時間を30分としました。
この練習テストをやる前に息子にさせたのは、これからやる練習テストの正解を見るだけ。何度も書く漢字の練習は一切やっていません。
ねらいは漢字を覚えているという自信をつけさせること。そして問題を全部を書く時間に慣れること。

『これからやる練習テストでいい点数取るため』という目的があれば、見るだけでも集中していました。
そしてテスト後、採点結果を見ながら『これが間違っていた』『ここはみ出るんだった』という気づきがあります。
間違えていた漢字に関しては正解を見てから、一回だけ書かせました。
この練習テストを学校での漢字50問テストの日まで4日続けた結果は
1日目 86点
2日目 90点
3日目 94点
4日目 98点
毎日順調に点数が上がっていき、4日目には余裕すら感じられました。
確実に自信が持てるようになった様子でした。
テストの結果
さて、やってきた漢字50問テストの日。
帰宅後『ほとんどできた!100点かも!』と手ごたえ十分な様子。
これは期待できると思ったその結果は
『98点』
もちろん98点でも十分頑張ったのですが、本人も不思議そうな表情。
マイナス2点の原因
どこを間違えたのだろうと返却されたテストを確認すると『感』の8画目を書いていない。
息子もびっくりしているので、家でやった練習テストを見返してみると全部8画目を書いていなかった。
私も気づかずに丸を付けてしまっていたのです。
息子よ。見逃してごめん。
50問の漢字の丸付け。あの中で1画の書き忘れを見つけるのは難しいことを知りました。
先生のすごさを実感した瞬間でした。
子どもに合った勉強法を
なにはともあれ、低迷していた漢字50問テスト。100点に近い点数を取れたことは本人とても嬉しかった様子。
漢字を克服したとは言えませんが、苦手な漢字でいい点数を取れたことで自信がついたと思います。
次につなげる良いきっかけになったのではないでしょうか。
息子に合った学習法を見つけれたことと『やればできる』という自信がついたことは大きな成果です。
子どもの特性に合わせた方法を考えることの重要性をあらためて感じました。