子ども同士の何気ないいたずら。
小学生の頃は、『大人がそんなに怒るなんて』と驚いてしまったことがあります。
しかし、大人になった今。
さらには親となった今だからわかる子どもの危ないいたずら。
今思い出すと、『あれは怖いことだった』『大事に至らないくてよかった』と感じる出来事はけして少なくありません。
そんな今だから怖いとわかる、自分の子ども時代のエピソードを振り返ってみたいと思います。
そして、子どもたちに自分の子どものころの体験を
『お母さんが子どもの時こんなことあったよ』
『これは危ないことなんだよ』
と話して伝えたいと思っています。
大人たちは、子どもはこんな危ないことするということのを頭に入れておく必要があると感じています。
今回は『カッター』の話。
私が小学生の時のカッターのいたずらの体験談と当時の心情について書いています。
いま一度、子どもと危険なことについて考える機会となっていただければと思います。
カッターの刃を消しゴムに刺された話
カッターの取り扱い。30年前といま。
カッターの取り扱いって怖いですよね。
30年前は子どもたちが自分でカッターを持っていました。
そして今。
子どもがカッターを扱う学年になった時、学校から
『カッターは学校で準備します。私物は使いませんので、持たせないでください』
とのお便りが。
『へー、今は学校で用意するんだ』
と思ったと同時に、自分の小学校時代のことを思い出しました。
カッターの刃を消しゴムに刺された
それは私が小学3年生の時。
日ごろから同級生に対して暴言を吐く男の子Kくん。
もちろん暴言を吐かれていい気はしなかったものの、『また言ってるわ~』とそれがクラス全体で笑いになっていた部分もあったと思います。
その時の先生はとてもやさしい50代の女の先生で、Kくんの暴言に対してその都度やさしく注意していました。
ある時、私はKくんと隣の席に。
すぐ暴言を吐くことに対しても『いやだな』と思う気持ちは持ちつつも、日常なので『また言ってる』と思う程度。
そんなある日、ふと私のペンケースの中を見ると、消しゴムにカッターの刃が2、3個刺さっていたのです。
忘れもしない、赤い消しゴムにカッターの刃が刺さっている光景。
やさしい先生が怒ったのを見て申し訳なくなる…
『なにこれー』と驚いたものの、『絶対Kくんだ』
そう思い、カッターの刃が刺さった消しゴムを持って先生に見せに行きました。
『先生!消しゴムにカッターの刃が刺さってた!!』
その消しゴムを見た先生の顔つきが変わり、本当にいつも優しい先生が『K !!』と大きな声を上げ、Kくんのもとに行きました。
そして怖い顔で、Kくんを叱りました。
てっきりいつもの調子で『もーKくん!!ダメだよ!!』と叱るくらいを想像していたのに、想像を超えた先生の態度に『チクってKくんに悪かったな』とすら思ってしまいました。
でも、この『チクって悪かったな』という気持ちが、大人になって大間違いだったこと、先生があんなに怒ったことが理解できます。
私が気づかずにペンケースに手を入れていたら。
消しゴムを握っていたら。
他の誰かが触っていたら。
なにかの拍子に誰かの目にでも入ったら…。
どんどん恐ろしいことが想像できます。
今、自分の子どもたちがふざけてそんなことされたら、笑い事ではない。
先生があんなに怒ったのも当然の話。
経験を子どもに伝えよう
子どもたちには、もちろん危険な目に合わないでほしいと思っている。
そして、誰かに対してふざけているつもりでも危険なことはやらないでほしい。
もちろん、誰かがやっているのを見かけたら、止めることや大人に報告することを迷わずやってほしい。
子どもたちに危険なことを知ってもらうためにはどうすればよいか、と日々考えています。
このような自分が経験したことを話すのも一つの手段だと感じています。